本のヒゲブログ

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本を読む本

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読書を行う場合、小説を楽しむために読む。という人もいれば、勉強のために読む。という方もいらっしゃいます。

自分はあまり小説は読まず、知識を得るために本を読みます。
知識・勉強のために読む場合は読書法をわかっていないと、ただザルのように目を通すだけで頭に入らない。ということが多いと思います。

自分も読んだ内容が翌日には忘れることはしょっちゅうあるし、そもそも本ってどうやって読んだら良いのだろう?と日々葛藤しておりました。そんなときにこちらの「本を読む本」と出会いました。

読書を各レベルに分けて説明してくれます。

LV1 初級読書

恐らくこちらのブログを読まれている方はクリアしているとは思いますが、以下の条件をクリアしていれば問題ありません。おめでとうございます。初級読書クリアです。

  • 読む本の言語を理解している
  • 言葉の意味を理解している
  • 本を読む集中力が保てる

近年の日本では読書をする人が非常に減少しているようです。月1冊も読まないという人もいらっしゃいます。そんな方だと文章の意味を理解できているかは疑問なところはありますが・・・。

LV2 点検読書

LV1をクリアしてない限り、点検読書のクリアは不可能です。
では点検読書とはなんぞや?といいますと

いま手にしている本を更に入念に読む必要があるかどうかを調べることである
P40

 ということです。

勉強のために読書を行う場合は、目的が絶対あります。目的にそぐわない本は読んだところで遠回りな読書になります。言ってしまえば時間の無駄です。加えてお金の無駄です。

では点検読書は何をすればいいのか?自分がピンときたのは以下です。

  1. 目次を調べる
  2. 巻末の2~3ページくらいをよむ。

1の「目次を調べる」は案外行わない方も多いですが、目次ページをざっと見て、この本は一体何を述べたいのか。と著者が言いたいことを把握しておくことが重要だと考えます。また、読んでる最中に「今何を読んでるんだ?」とわからなくなったら目次ページを再度見直せば今読んでいる内容の概要を思い出せますし、反復作用で本の概要を脳に叩き込ませることができます。

2の「巻末の2~3ページくらいをよむ」は著者は何が言いたいのか。のまとめや答えを先読みする技です。巻末を参照し「こういうことが言いたかったのか」と思えば、次に「ではなぜそうなるのか?興味あるぞ」と疑問が発生します。そこで詳細が読みたい!となれば点検読書の効果があります。

話がそれますが、自分は速読を試したことがありますがちっとも頭に入りませんでした。この本を見て本を早く読むというのも重要ですが、無駄な本を読まず本当に重要な本を見つけ、精読するということがあるいみ速読なのではないか。と思いました。点検読書のお陰で無駄な読書時間が省けましたね。の意味で。

本を買う前に点検読書を行い、買うべき本なのかを精査することを勧めます。

LV3 分析読書

 LV2をクリアし、無事手にした本を読んで字のごとく分析します。
分析読書の第一段階作業として、本の分類を知ること。と記載されていますが自分はそれはLV2の点検読書で終わっていると考えています。

第二段階目の作業として記載されている「本を2〜3行で表してみる。」と言うのは良いことだと思います。

著者の意図、著者が何を言おうとしているかということか、これがわかればその本の主題、あるいは目的を発見したことになる。
P88

自分がこの本を2~3行で表すなら、
読書の重要さを語り、読書方法をレベルごとに体系立てて説明してくれる「読書という行為」における攻略本。
ですかね。

作業はまだまだありますが、あいだすっ飛ばして「本を正しく批判する」について。
読書という行為は著者との対話になると書いてあります。実際、ほかの「読書についての本」を読んでも同じことが書いてあります。対話をする以上、その内容に賛成できるか反対なのか、という判定を下し、読者は読書を完了すると考えます。

ただ、著者の意見に反対するにもルールがあります。

  • 喧嘩腰の反論は良くない
  • 批評をするなら根拠を説明できること
  • 著者の知識に誤りがあることを説明できること
  • 著者の説明が不十分であることを説明できること

新聞もそうですが、書いてあることをただ鵜呑みにしているだけでは危険です。
様々な新聞を読んで多方の視野で物事を見ることが重要です。
読書に関しても同じです。読書をしていて、あれ?この箇所おかしくないか?と考えれば、ルールに則って反論してみましょう。

「どんな悪い本にも1つくらい長所があるものだ」と言ったのはセルバンテスだが、「どんないい本にも、必ず欠点がある」
P146

LV4 シントピカル読書

1つの主題について2冊以上の本を読むことです。
先程の分析読書でも書きましたが、多方の視野で物事を見る。読書となります。

理解を追求するうえに、もっとも重要な貢献は、絶対の客観性と公正さであるということである。
P234

例えば、読書法というお題でシントピカル読書を行うのであれば、多読を推奨している読書法の本とショーペンハウアーの「読書について」をシントピカル読書するのが面白いと思います。

ショーペンハウアーは「多読をする人は自分で考えず、本をinputしているだけで、次第に考える力を失っていく。」と述べています。例えば「ものを食べる」という行為は咀嚼するだけではなく、胃の中に入れて栄養にする必要がある。読書に置き換えて言えば、多読は咀嚼ばかりしている人で栄養にしていない。というイメージです。
読んだ内容を自分の頭のなかで考えて議論させてなんぼだ。と。

多読推奨派の意見にはよく「多読をするために速読をすべし」や「10%理解できれば貰い物だ。」という意見もありますが、その結果、自分なりの意見に変えられれば多読も良いと思います。
多読した結果、他の人に「で、どんな内容?なにがよかった?」と聞かれてだんまりしちゃったらだめですね。

その他

読書における意義。なども書いてありかなり深い内容となっております。
自分は結構こういった「読書についての本」をよむのが好きなので、他にも10冊くらい読んでおります。色々試行錯誤で試してますが、なんだかんだで、頭のなかに入る本ははいるし、なかなか体に染み込まない本もあります。

たまにこういった本を振り返って再度読むと新たな気づきなどもあるので、一家に一冊。あると良いかもしれません。

まとめ

  • Amazonのレビューも良いと思いますが、まず本屋に行って点検読書を行いましょう
  • とことん調べたいお題はシントピカル読書で深い知見を得られるように努力しましょう
  • 本の内容に関して、少しでも「?」と感じたら、それは案外著者が間違っているかもしれません
  • とりあえず読書楽しいですよね