本のヒゲブログ

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「トポスの知」を読んだ

f:id:hiro610213higeway:20170810173553j:plain 絶版になっていた本が復刊!という広告に釣られて買いました。箱庭療法という言葉も初めて聞いた気がしたのですが、本を読んでいる時に以前放送されていたドラマで、堺雅人さんが医者役で箱庭療法をしていたのを思い出しました。

感想

心理学者の河合隼雄さんと、哲学者の中村雄二郎さんとの対話形式で箱庭療法について語られています。 箱庭療法とは治療者が見守る中、患者が箱の中に砂やおもちゃその他色々を用いて、自分の庭を作り出す。ただそれだけの療法です。

それのどこが治療なの?と思いましたが、作られた作品が患者の心理状態を表しており、それを元に治療者と患者がコミュニケーションをとるというスタイルのようです。作品に対しての着眼点などは素人では判断できなさそうで、難しそうです。

印象的な文章

解釈しないでください、鑑賞してください
P 137参照

患者の作品に関して治療者が「それってこういうことだよね?」という自分の解釈を押し付けたら、治療がそこでストップしてしまう。箱庭療法は患者が自由に作り出すものである。そして患者は作品を作ることで外部要因からではなく自己治癒を行なっていく。したがって、治療者は解釈ではなく、鑑賞するべきだ。と述べておりました。

私も仕事上、お客様のシステムに関して話を伺う機会がおおいので「箱庭」を「相談」に置き換えて、仕事につなげて考えて見ました。もしかしたら自分もお客さんの言っていることを勝手に解釈して、考えを押し付けているのではないかと。

よく仕事上手な人は聞き上手というお話を聞きます。私の場合解釈を全くしないのは仕事上よくないので、自分なりの解釈は行いますが、ちゃんと全てを鑑賞し終えてから、解釈するように気をつけた方が良いな。と感じます。

お話を聞いていると、お客様自ら「あっ!そうなのか」と自分で話して自分で納得している場合もあります。これも言ってしまえば自己治癒なのでしょうか。

最後に

全く知らない分野の本を読むと、意外にそこから気づける・学べる点が多く、改めて読書の大切さに気づきました。自分の好きなジャンルに偏って読むだけではなく、少し冒険して読書してみるのも良いと思います。